経営者の強い味方!リーダーシップを発揮して経営管理システムを使いこなそう

経営者の強い味方!リーダーシップを発揮して経営管理システムを使いこなそう

データ分析

予算編成や予算管理、財務管理や事業計画など、経営者は日々多くの情報を見て意思決定をしなければなりません。企業が向かうべき目標の設定や、持ちうる資源の有効活用など、経営者が考えなくてはいけないことは多岐にわたります。業績向上のために、正しい意思決定を常にし続けるのが経営者の仕事だといえるでしょう。

そこで頼りになるのが、経営管理システムです。あらかじめ策定した予算と実績を比較し、差が生じた原因を分析して、対処法を考えるためには、データを管理するツールが欠かせません。

今回は、経営管理とはそもそも何なのか、経営管理システムを有効活用するには、そしてリーダーシップの重要性について解説します。

経営管理とは

まず、経営管理とは何でしょうか。考え方や仕組みは会社ごとに異なりますが、一般的には企業を効率的に運営するために、企業が持つリソース(人・物・金・情報)を統合的に管理することを指します。

そして、ここでいう「管理」とは、具体的には以下のPDCAサイクルを回すことを意味するのです。

経営目標やビジョンを実現するための計画(Plan

各部門や部署の活動(Do

活動内容の把握と評価(Check

評価結果にもとづいた改善(Act

企業が向かうべき方向性や、戦略立案には、このPDCAが必要不可欠です。そして、PDCAを効率的に行うために、経営管理システムを導入している企業も多くあります。

経営管理システムを有効活用するには

企業が経営管理システムを導入するのは、経営管理業務では多くのデータを処理しなくてはいけないため、負荷が大きいからです。しかし、システムを導入すれば自然と経営管理がうまくいくわけではありません。PDCAを回す仕組みが整っていなければ、経営管理システムを導入しても経営判断に役立てることができないのです。

では、どのような点に気を配れば、経営管理システムを有効活用できるのでしょうか? 主なポイントを見ていきましょう。

1. 中期計画を明確にする

2. 中期計画と長期計画を連動させる

3. 現場との連携を密にすることで、実行計画を形式化させない

4. 数字中心ではなく、計画と施策を充実させる

5. 達成目標をはっきりさせる

6. 実行評価を短期間に繰り返し行い、分析や対策に活用する

7. 現場の実行評価を行う仕組みを作る

経営管理システムは、あくまでも「ツール」であることを忘れてはいけません。上記のようなPDCAサイクルの仕組みが整っていなければ、経営の意思決定に役立てることはできないのです。

経営管理システム活用のために求められるリーダーシップ

経営管理システムがツールであるとは、それ自身では何かを決めてはくれないということを意味します。システムから導き出された情報をどのような中期的計画、長期的目標へ向けて活用するのかを決定するのは、あなたにおいて他にはいません。

そこで必要となってくるのは、あなた自身の「リーダーシップ」です。データを集める意味を社内に正しく伝え、集まった情報を元にして進むべき方向を導きだすことが重要です。つまり、経営管理システムを「統制をとるためのツール」として活用するのです。

間違っても経営管理システムを「社員や会社を監視するためのツール」にしてはいけません。データと数字から「やってはいけないこと」ばかりを決めるようでは、社員は萎縮し、きちんとデータを上げたがらなくなる可能性があります。

経営管理システムから得られる情報を元に、会社が目指す目標へ社員一丸となるために改善を繰り返す。このような状態を実現する、強いリーダーシップが求められているのです。

まとめ

すでに多くの企業が経営管理をより効果的かつ迅速に行うため、経営管理システムの導入の検討をはじめています。ここで覚えておいていただきたいことは、経営管理システムとは「ツール」であるということ。そして経営管理を行ううえで必要となるのは「ツール」ではなくあなたの「リーダーシップ」であるということです。

企業が安定して健全な社会活動を行うために、PDCAがきちんと回る仕組みを整え、経営管理システムを活用しましょう。

 

参考:

経営管理の本質を考える ~新たな動機づけモデルのヒント~|日本総研

経営管理の基本|J-Net21

「経営管理システム」 のあるべき姿?|ZDNET Japan