データ重視のビジネス環境、データ分析ツールで一歩リードしましょう

BIツール

ここ最近、ビッグデータ分析という言葉を耳にするようになりました。AI(人工知能)も、より身近になってきたように見受けられます。そして、ビッグデータテクノロジーやIoT(モノのインターネット)は第四次産業革命を起こすともいわれています。これらに共通するのはデータです。

「データを制するものはビジネスをも制する」時代になりました。社員の一人ひとりが効率よくデータを収集管理でき、目的に合わせて分析できれば、誰もがデータを活かした一流のビジネスパーソンになれる時代です。そこで今回は、理想的なデータ分析ツールについて考えてみたいと思います。

データ分析の目的

データ分析の目的や、それを実施する人は時代とともに変化してきました。AIやビッグデータの時代を迎え、誰もがその素養を持つ必要性が高まっています。

売上などの経営分析⇒顧客情報の分析などマーケティング

科学技術分野を除くと、データ分析というと企業の経営数値の分析が思い出されます。また、マーケティングリサーチの部署による新しい商品やサービスを開発するための調査結果のデータ分析でしょうか。それが現在は、顧客データの蓄積が進み、インターネットによる通販など情報が入手しやすい環境になるにつれ、データにもとづいた販促や営業活動が活発になっています。

顧客からの問い合わせに応じるコールセンターも、電話やメールの応対だけでなく、どのような広告に対してどの年代からどんな反応があったかをデータ分析するようになりました。そのデータにもとづき、次の新商品はどの顧客層を中心に販促をかけるかなどを決めるようになっています。行きつく先は「どの人が次に何を買うか」の予測です。

人事もデータ活用

海外のグローバル企業は人の採用もデータにもとづいた選考をするため、AIで膨大な人事情報を解析することをはじめています。経済産業省もこの流れに遅れまいと、「新産業構造ビジョン」にAIの人事への活用方針を盛り込んだほどです。そしてウェアラブル端末を使えば、社員の健康上のデータから行動のすべてまでを分析対象にできるので、オフィスや仕事のあり方が変わるかもしれません。

データ分析の必要性が高まる

これは、企業活動のあらゆる場面でデータの活用が進むということです。データにもとづいた接客や営業開拓をしている会社と、従来通りの経験や勘が頼りの会社では、売上や顧客満足度に差が出てくる時代になりました。

データ分析というと、高度な数式や難しいコンピュータのプログラミングを思い起こす人が多いと思います。しかし、AIに代表されるように、コンピュータがその難しい計算の代行をするようになってきています。使い手は、統計の知識やコンピュータのオペレーションスキルよりも、どの数値がデータ分析に役立ちそうかなどに気づく力が求められるようになっています。センスやアイデア、ひらめき、データに対する興味の度合いが問われるといえそうです。
その結果、誰でもがデータ分析を行える環境とそのセンスや経験を積むことが大切になりました。

データ分析の主体者とそのデータの対象

ビッグデータの活用と利用者

機械の稼働データを逐一インターネット経由で取得し、その監視や解析を常時行う考え方のビッグデータテクノロジーは、簡単にいえば「現在、機械がどんな状態(温度や速度、振動など)でどの程度のパフォーマンスで稼働しているか」という「基本的かつ当たり前」のデータを取得しています。それを高速で逐次解析することが大切なわけです。その蓄積からパターンを見つけ出し、機械のもっとも生産性が高い状態や、故障する前の予兆などを把握し、最適な稼働の実現に向けていきます。

顧客のビッグデータも、「その人がいつ、どこで知り、どのようなルートをたどって何時何分にその店に到着し、どのような店内の歩き方をして、どの棚を経由してその商品を手にして購入に至ったか」などを分析対象にします。そこから購買パターンを発見し、次の販売に役立てます。

これらのデータ分析の主体は、統計知識のある専門家ではなく、工場の管理者やオペレータ、販売店のスタッフなどです。つまりデータは誰でも活用できる時代になりました。

現場には現場の大切なデータと分析がある

営業現場やサービスのチームにも、その現場のデータというものがあります。それらを現場の視点で分析した結果が重要であり、スタッフがそれらにもとづいた有効な活動ができるだけでなく、経営層もそれを知ることで会社の最前線の状況がつかめることになります。

拡大再生産の時代は「市場データや財務データの集計」による「トップダウン」で経営の方向性が決められました。競争が激しく環境の変化が速い時代は、「顧客や競合活動の最新データの分析」にもとづく「ボトムアップ」や「現場発信」の情報が、企業のセンサーや羅針盤として機能し、経営という大きな船の舵取りを決定するのです。

データ分析ツール

ビッグデータやAIが急速に普及しつつありますが、誰でも使えるようになるのは、もう少し先かもしれません。しかしデータ分析の必要性は、ビジネスのあらゆる分野で高まっています。今あるツールや入手可能なシステムで少しずつデータ分析をはじめるのがポイントです。

エクセルによるデータ分析

営業や販売店の事務にも、社員一人ひとりに行き渡っているのがエクセルでしょう。関数や、それらが利用頻度の高いものでまとめられた「分析ツール」というエクセルの機能を使うことで、基本的な統計分析の結果を得ることが可能です。しかし誰でもその機能を使えるかというと、やはりそれなりの知識と経験が求められます。A支店は営業分析が進んでいるが、B支店はいまだに勘や経験での活動に頼っている、というような隔たりを生んでしまわないとも限りません。

誰もが安定して使える、自分のアイデアを加えられる

「現場のデータ分析が大切」であることから、現場の誰でもが無理なく、均質なレベルで操作できる環境が重要です。そして、利用者がアイデアを組み込めるような適度なカスタマイズ性があると、さらに利用価値が高まります。営業マンや販売員、あるいは人事担当者や顧客サービスのスタッフの一人ひとりが、自分の視点でデータ分析を無理なくできることで、現場の課題抽出力もその解決力も育成されることになるでしょう。さらに、それらの分析ナレッジを全社で共有できれば、企業全体の競争力が高まることになります。

数値は必要なときに集めるのではなく常時集めておく

分析に必要なデータはあらかじめ決めておき、常時あるいは決まったタイミングで取得できることが望ましいです。会議の前に慌てたり、問題が起きてからその原因を探るために集めたりするのでは対応が遅れてしまいます。数値を集めて分析するということは、その活用する先にある目標も同時に設定しておくことになり、先見力のある経営体質になるともいえるでしょう。

専門ソフトを導入して活用する時代へ

必要なデータが収集できるようにデータの記録の仕方、集め方から整理し、必要なデータ分析の機能を備え、誰でもが扱える専門のソフトウェアの活用が間違いのない選択となるでしょう。専門家がひとりで使う分析ソフトではなく、社員の全員が使えるような操作性、分析結果のビジュアル性、そして結果の共有性があるシステムの選択が、現在の時代にマッチしているのです。

 

参考:

【データ分析と競争優位性】なぜ、思いつきや勘だけで経営してしまうのか?|DIAMOND online

ビッグデータが経営を変える|ITmedia エンタープライズ

4W1Hで分かる、ビジネスに本当に役立つデータ分析とは、どんなものか|atmarkIT